
その他の症状
その他の症状
リンパ節炎は、リンパ節が腫れて炎症を起こす病気です。リンパ節は、体の免疫システムの一部であり、細菌やウイルスと戦う働きをしています。風邪をひいたときや、のどの感染症があるときに、首のリンパ節が腫れることがよくあります。一般的には原因治療により自然軽快することが多いですが悪化して膿瘍化することや、炎症ではなくがんに伴うリンパ節腫大であることもあり注意が必要です。
腫瘍とは様々な原因でできた細胞の塊のことで、大きく良性と悪性に分けられます。悪性腫瘍はいわゆる「がん」です。頸部に腫瘍ができた場合、様々な原因がありますが、がんの可能性を考えて検査を行う必要があります。原因がわかればそれに合わせて治療方法を考える必要があります。
めまいは体のバランスが保てなくなる症状のうち、自分や周りの風景がぐるぐる回る感じの症状のことです。耳性めまいと中枢性めまいに大きくわかれ、耳性めまいは耳鼻咽喉科の病気です。
※中枢性めまいは脳疾患であり、一刻を争う病気です。めまいだけでなく意識がおかしい、呂律困難、嚥下障害、手足の力が入らないなどの症状が合わせて起これば一刻も早く脳神経外科を受診してください。
良性発作性頭位めまい症の発作の大部分は、寝返りをうったとき、起きた時など頭を動かした時に1分程度、ぐるぐる回るめまいをきたす病気です。耳の奥には耳石という石が重力で動くことによって、頭の位置を感じる部分がありますが、その耳石が三半規管に紛れ込むことでおこるめまいです。耳石が紛れ込む原因としては外傷、ストレス、疲労などが言われています。また加齢に伴う骨粗鬆症との関連も指摘されています。自然軽快することも多いですが、耳石置換法が非常に有効な治療法です。耳石置換法とは三半規管から元の耳石の場所に戻す特殊なめまい体操のことで、耳鼻咽喉科の眼振検査でどの三半規管に紛れ込んでいるか検査し、その場所に合わせた体操をする必要があります。
メニエール病とは内耳のリンパ液がむくむことで難聴、耳鳴り、回転性めまいの三大症状を繰り返す病気です。三大症状が揃わないことも多く診断が難しかったり、時間がかかることも多いです。ストレス、疲労、天候、気圧などが関連していると言われていますがわかっていないことも多いです。めまいの程度は様々で、軽いふらつき程度のものから入院を必要とするものまであります。
治療は利尿剤や抗めまい薬を使用することが多いですが、難聴の程度によっては突発性難聴と同様ステロイド剤の投与が必要となることもあります。
顔面神経麻痺とは、顔の表情を作る神経が麻痺して、顔の半分や一部の動きが悪くなる病気です。原因の多くはウイルス性の神経麻痺で、特にヘルペスウイルスとの関連が大きいです。
単純ヘルペスや原因不明のウイルスの場合、ベル麻痺が多く、水痘・帯状疱疹ウイルスの場合、ハント症候群と呼ばれます。ハント症候群の場合は、顔面神経麻痺以外に耳、口、顔面に湿疹が出たり、難聴やめまいなど、顔の動き以外の症状を伴うことが多いです。
治療はステロイド剤と抗ヘルペスウイルス薬を中心に行います。またリハビリテーションが必要となることもあります。
ウイルス性の顔面神経麻痺は早期の治療が、後の回復に関係してきます。三日以内の耳鼻咽喉科の受診が理想的とされていますので、早めの受診をお勧めします。
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